「建設通信」Vol.51より~その1~

3次元データの活用~3Dプリンター~


進歩し続ける3Dプリンターは測量業界でも既に活用されています。一例として3Dマップ(立体地図)が災害対策に使われています。東日本大震災をきっかけに、安全性や高さなどが立体的でわかりやすく、地域の防災計画に使えるものを作ることになったようです。国土地理院では、地形の模型にプロジェクションマッピングをするシステムも試作しており、必要に応じて白い模型に情報を投影し、浸水や土砂崩れの場所を図示できます。3D造形物には「直感的に地形や構造物を理解できる」「シミュレーションが容易になる」などの利点があり、実際に手で触れる事が新しいアイデアに繋がることも期待されています。誰にとっても分かりやすく、現場全体を漏れなく把握できること、それが3次元データの活用です。