「建設通信」Vol.52より~その2~

3Dデータの活用~維持管理業務~


これまでの構造物の維持管理は、目視点検やハンマーによる打音調査、写真撮影という地道な作業が中心でした。しかし、3Dデータの活用により、構造物の異常箇所をいち早く発見して細かい凹凸やひび割れをデータから判別できるようになりました。計測結果は、以前の測定結果と比較することで各部分の変位を求めるのに役立ちます。維持管理に対する投資の意思決定を、財務的な数字だけでなく現場の状況も考慮して行うことで、より現実的な判断をすることができるようになります。現在、計測には3D点検車やUAV(無人飛行体)、点検ロボットも活用されています。維持管理業務の効率化と高品質化に役立つこうしたシステムはこれからもっと進化しそうです。