「建設通信」Vol.60より~その1~

ドローンを業務で利用するために必要なこと~機種選定の際のポイント~

測量・調査の用途でドローンの利用を考えた場合、まず揚力の高さが選定のポイントになります。揚力が高いと、飛行姿勢が安定するので、写真などのデータ収集の際に高い精度を確保することが可能になります。調査測量用ですと、クワッドコプター(4つのローター)以上のものが望ましいと言えます。高度も30M以上、150Mなどの高度で飛ばすことがあるなら、中型から大型のドローンになります。次の選定ポイントは飛行時間の長さです。飛行時間はバッテリー容量と機体重量で決まってきます。10分以上の作業が必要になる場合、また広大な土地を調査する際には20-30分くらいの飛行時間が確保できると安心です。 よく使われている機種の一例として、DJIのInspire1(重さ約3Kg,最大稼働時間18分)S900(重さ約3.3K稼働時間18分)があります。現場によって、短時間で済むところは小型機、大きな現場は大型機と使い分けされている方もおられます。
測量調査用で高価なカメラや、数キロの重さのあるスキャナを積んで飛行するものも登場しています。ドローンの価格はピンキリですが、測量調査用として上記のポイントを考えますと、最低でも機体価格は20万円以上から高価なものは800万円ほどのものまでが候補になります。